【1992y 911 Carrera 2 Tip 】展示車整備のご紹介です。
1、本日はスルーボルトオイル漏れ修理をご紹介します。

2、スルーボルトからのオイル漏れが酷く、駐車場にオイルが垂れてしまう
状態でしたので、修理します。各ホースや配線類、ドライブシャフト等を
取り外して、エンジンミッションを降ろしました。

3、また、スターターを外した際にケースが割れていることに気が付きました。

4、エンジンをバラしていく為、ミッションを切り離します。こちらの車両は
Tip車になりますので、ATFが出ないように気をつけて切り離します。

5、ミッションを取り外したところ、先程のスターターの割れた部分が出てきました。
割れた原因は不明ですが、スターターの作動音が通常と違いますので交換を
検討します。

6、補機類をすべて取り外しました。エギゾーストのスタッドは折れること
なく取り外しが出来ました。
【1992y 911 Carrera 2 Tip 】展示車整備2回目のご紹介です。
1、本日はスルーボルトオイル漏れ修理の続きエンジンバラしをご紹介します。

2、写真はパワーステアリングポンプ部です。オイルが漏れて周りに飛び
散っています。

3、こちらは右バンクのフューエルコネクションパイプです。汚れが溜まって
径が細くなってしまっています。

4、コネクションパイプの下に付いているインジェクターにもたくさんの
汚れが付いていました。作動不良はありませんので、清掃して使用します。

5、写真はエギゾーストバルブを覗いたところです。こちらはカーボンが
固まっています。

6、こちらも同様にカーボンが付着していますが、湿気ていて、少しオイルが
混じっているようです。

26年振りに各部点検オーバーホール作業と成ります。
分解する事で判明する為、クルマに取ってかゆい所に手が届き幸せですね!
【1992y 911 Carrera 2 Tip 】展示車整備3回目のご紹介です。
1、本日はスルーボルトオイル漏れ修理の続きエンジンバラしをご紹介します。

2、写真はエンジンを逆さまにした状態です。チェーンハウジングから
オイルが漏れています。

3、こちらはクランクプーリーの下にあるインターミディエイトシャフトの
Oリング部分です。こちらもオイルが漏れています。

4、漏れている箇所は組み上げ時に新しいOリング、ガスケットに交換します
のでしっかりと直します。

5、こちらはチェーンアジャスターのカバーです。964はこちらから漏れる
ことが多い箇所です。

6、補機類をすべてとりはずしました。引き続き、ヘッド等をバラしていきます。
【1992y 911 Carrera 2 Tip 】展示車整備4回目のご紹介です。
1、本日はスルーボルトオイル漏れ修理の続きをご紹介します。

2、チェーンハウジングを取り外しました。ロッカアームを取り外して
カムハウジングを取り外します。

3、カムハウジングを取り外しました。同時に取り外したカムは偏摩耗等
異常なく、問題ありませんでした。

4、また、ロッカアームも偏摩耗無く問題ありませんでした。続いて、ヘッド
を取り外します。

5、ヘッドを取り外しました。ススは大分溜まっています。清掃して点検を行います。

6、ピストンも同様にススがかなり付いています。同様に取り外して清掃、
点検を行います。
【1992y 911 Carrera 2 Tip 】展示車整備5回目のご紹介です。
1、本日はスルーボルトオイル漏れ修理の続きをご紹介します。

2、写真ではシリンダーがあり目視できませんが、スルーボルトからの
オイル漏れが確認できます。

3、こちらはシリンダー上側です。ほとんどのスルーボルトからオイルが漏れています。

4、シリンダー付近は高温になりますので、エンジンが温まるとオイルの
焼けた臭いがすることがあります。

5、こちらは純正新品のスルーボルトOリングです。すべてのスルーボルト
Oリングを交換します。

6、スルーボルトはエンジンケース貫通して左右のケースを固定します。
ボルト側、ナット側それぞれのOリングを純正新品に交換します。