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ポルシェの「走る」について

前回は自動車の三大要素 1.「走る」 2.「曲がる」 3.「止まる」の
曲がるポルシェの曲がるについてご紹介しましたが、
本日は「走る」についてご紹介いたします。

ポルシェは自動車レース活動をどこの自動車メーカーよりも熱心に取り組んできました。
まずレースに勝つ車を作るには、エンジン・トランスミッション・シャシーの全ての面に
おいて最高のパフォーマンスを発揮させる必要があります。
そして次なる挑戦はそれと同じ性能を日常的に味わえる車を造り出すこと。
こうして造り出されてきたモデルをご紹介します。

930ターボ(1976~1989年)

ボア×ストロークφ95mm×70.4mmで2,994cc
圧縮比6.5の930/50型エンジンを搭載
260PS/5,500rpm、35.0kgm/4,500rpm
日本仕様は1975年の規制に適合するために
245PS/5,500rpm、35.0kgm/4,000rpm
大パワーに対応するタイヤを納めるべくフェンダーを備え全幅は1,775mmまで拡げました。
1976年から全車種500℃の亜鉛槽にドブ漬けで防錆処理された鋼板を採用し、
ボディの耐久性が大幅に向上しています。
1978年モデルからはカタログ上の名称は1978年「ターボ」、1979年「930ターボ」、
1980年「911ターボ」と変わっているが特に変更点はありません。

タイプ964(1989~1993年)

「カレラ4」
ボアφ100mm×ストローク76.4mmで3,600cc 圧縮比11.3
250ps/6,100rpm、31.6kgm/4,800rpm
4WDに対応するためフロアセンターは高くなっている。
リアスポイラーは電動格納式。
ボディータイプは当初よりクーペ、タルガ、カブリオレの3種が提供されていました。

「カレラ2」(1990年) 
カレラ4を簡略的に2WD化したモデル
マニュアルシフトモードを持つAT「ティプトロニック」が搭載されました。

「ターボ」(1991年)
カレラ2のシャシーをベースに930型から流用した3.3ℓエンジンを搭載しています。

「カレラRS」(1992年限定生産)
カレラ2のボディを補強した上で、
後席、エアコン、セントラルロッキングシステム、パワーステアリング、
オーディオを省略し、トリム、シート、エンジンフッド、マグネシウム合金製ホイール、
フライホイールなどが軽量品に交換されて120kgに及ぶ軽量化を果たします。
260ps/6,100rpm、32kgm/5,000rpm

「ターボ3.6」(1993年)
3.6ℓ M64エンジン360ps/53kg-mの出力を誇るM64/50エンジンを搭載しています。
このエンジンの燃料供給はカレラなどのDMEとは異なり、
機械式燃料噴射であるKEジェトロニックによって行われています。

タイプ993(1994~1997年)

空冷最後のタイプ993型
エンジンは964型と同様、ボアΦ100mm×ストローク76.4mm 
272ps/6,100rpm 33.6kgm/5,000rpmにアップ、
マニュアルミッションは964型から変更され5速から6速に変更されています。

「カレラ4」(1996年)
ビスカスカップリング方式の4WDを採用しています。

「ターボ」(1996年)
3.6ℓ M64型エンジンを搭載しています。
KKK製K16タービンを搭載し408ps/54.0kgm M64/60型エンジンを搭載。
二基のタービンとインタークーラーを装備し、
歴代ターボモデル初の4WDが採用されました。

「カレラRS」(1996年)
3.8ℓ/300psM64/20型エンジンを搭載
遮音材や防錆のためのアンダーコートを最小限にするなどして軽量化されているが、
964RSほど徹底されておらず、エアコン、パワーステアリングをはじめとする
快適装備の一部は標準装備とされました。

「カレラ4S」(1996年)
ターボ用のワイドボディーに加えブレーキその他にもターボ用の部品を採用しています。

1997年式をもってポルシェを支えてきた空冷エンジンの幕は閉じました。

タイプ996(1998~2004年)

ここでポルシェは30年以上にも及ぶ改良を繰り返してきた911をボディー、エンジンともに
新設計となるフルモデルチェンジを行いました。
今までポルシェのトレードマークだった空冷エンジンを世界的な環境問題への対処として
水冷エンジンを搭載しました。
クランクケースは、スクイーズキャスト製法で作られており、機械的強度が高く、
耐久性・軽量化にも繋がっており、シリンダーヘッド周りとも一新されDOHCとなります。
ボアφ96mm×ストローク78mm3387cc 
圧縮比11.3から300PS/6,800rpm、35.7kgm/4,600rpm
エンジンも993型と比較してエンジン全長で70mm、全高で120mm小さくなっている
1,500rpmと5,820rpmでオーバーラップを切り替える可変バルブ機構(バリオカム)と、
吸気管の切り替え(バリオラム)を搭載したエンジン補気類の配置も見直され、
メンテナンス性の向上をしています。
バリオカムはポルシェが開発し、特許を有するシステムです。
また、水冷化され、油温管理が細かく管理できるようになりパッキンの劣化などによる
オイル漏れが減少されました。


(画像は964カレラ2のスルーボルトからのオイル漏れ画像です。
 従来ではスルーボルトなどパッキンの劣化によりオイル漏れが経年劣化でありました)

2002年マイナーチェンジ 

996後期型 
ボアφ96mm×ストローク82.8mmの3,596ccに拡大
バリオカムプラスに進化し320PS(235kW)/6,800rpm、
37.6kgm(370Nm)/4,250rpmと改良されました。

911ターボ用と911GT2用のエンジンはボアφ96mm×ストローク82.8mm 3,595cc
911ターボは309kW/5,700rpm 560Nm/2700-4600rpm
911GT2は462PS/5,700rpm 63.2kgm/3,500-4,500rpm

ターボにおいては、鍛造軽合金のクランクケース、鍛造のコネクティングロッド、
鍛造アルミピストンの採用で信頼性が高まりました、また鍛造アルミピストンは
耐久性を高める為二シカルコーティングされたアルミライナーの中を往復運動しています。
シリンダーヘッドも耐熱性の高い軽合金に改良されています。
ターボのパフォーマンスを快適に味わう為ダブルマスフライホイールも採用されています。

タイプ997(2004~2011年)

カレラのエンジンはクランクの吸収ダンパーがアルミ製になった程度の小さな変更のみで、
996型カレラ後期型のエンジンがほぼそのまま搭載されます。
325psと996型から5馬力アップ、カレラSのエンジンはカレラをベースに、
3mmのボアアップされ、排気量は3.8ℓとなり出力も355psとなりました。

GT3のエンジンにおいてはコンロッドはチタン製で、ピストンは一つ当たり30g軽量化、
クランクシャフトも600g軽量化されています。


(997カレラ4Sのエンジンを下から見た画像)

現行型タイプ991(2012年~)

エンジンは997型のエンジンをベースに新開発され
82.8mm→77.5mmとショートストローク化されており、
直噴3.4ℓ 水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載しています。
ベールのカレラモデルは最高出力は350PS/7,400rpm、最大トルク39.8kgm/5,600rpm
997型と比べ高回転型化されているのがわかると思います。
カレラSになると最高出力は15PSアップの400PS/7,400rpm、
最大トルクは44.9kgmを発生しています。
991ではドライバーがエンジンからの音を中からも味わえるように、
吸気管から吸気音を室内に故意に伝達させるために「サウンド・シンポーザ」が採用され、
スポーツモードをオンにすると、バタフライバルブが開き振動板を経由した
共鳴管の脈動音がリヤシェルフに伝導され室内に伝り、
より音を楽しめる造りになっています。
またエンジンが水冷化された996型ではオルタネーター、パワーステアリング、
ポンプ、エアコンディショナーは、一本のベルトで駆動され、
8万キロまで交換の必要がない、スパークプラグも8万キロ、または4年で交換と
メンテナンスの間隔がどんどん長くなってきています!
ポルシェもこれから電気自動車などのガソリンエンジン車ではなく
将来はエンジントラブルのない電気自動車が主流になる時代がそう遠くないかもしれません!

ポルシェの技術(特に年式の経過した空冷モデル)を良いポテンシャルでお乗りいただくには
定期的なメンテナンスが重要になってきます。安心・安全にポルシェへお乗りいただく為にも
点検や整備にご相談くださいませ。お気軽にご連絡をお待ちしております。


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浦和本社工場:048-874-0935

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